同人誌制作のコツと注意点!同人誌初心者のためのお役立ちTIPS

同人誌制作の初心者は、作るコツや二次創作のルール、マナーについてわからないことがいっぱい。ベテランだって、確認したいこともある。同人誌初心者、ルールを確認したいベテランのあなたのために役立つ情報を書きます!

同人誌の本来の意味とは

”同人誌”と聞いて、何を思い浮かべますか?

マンガやアニメの二次創作、成人向けの二次創作という声が多く聞こえてきそうです。
しかし、同人誌に「アニメなどの二次創作」以外の意味があることを知っている、という声は少ないかもしれませんね。

 実は!同人誌は二次創作の作品だけではないのです! 

今回は同人誌の本来の意味や歴史についてを解説します。 

 

同人誌の始まり

同人誌の歴史は明治時代に始まります。
小説や俳句、短歌などの文学に夢中になっていた人たちが、発表の場を求めて自分の作品を自費出版したのが同人誌誕生の瞬間でした。

当時、文学の地位はとても低いものでした。富国強兵を目指す当時の日本の指導者たちにとっては、なんの力の足しにもならないお遊びのようなものと捉えられていたのかもしれません。
そのため、文学の市場もなく、肝心の読者もいないといった状況でした。

「どうにかして、自分の作品を世間に発表したい。」
そんな思いが形になったのが「同人誌」だったのです。

つまり、元は「アマチュア作家たちのオリジナル作品集」が同人誌と呼ばれるものでした。
そんな同人誌は、今では名作と呼ばれている作品が生まれたり、文豪作家が輩出されるなど、近代文学の発展に大きな影響を与えることとなりました。

 

マンガ同人誌の登場

第二次世界大戦が終わると、今度はマンガやアニメの文化が発展を始めました。すると、同時にそれらの同人誌も登場します。マンガ同人誌も文学の同人誌のようにマンガ文化に影響を与えましたが、ここで「二次創作」としての同人が登場します。
藤子不二雄赤塚不二夫などの漫画家が登場し、彼らのファンによる同人誌の自費出版が活発に行われ始めたのです。このことで、「アマチュア作家たちのオリジナル作品」の発表の場だけでなく、「二次創作」の発表の場にもなりました。

 

今ではすっかり「同人活動といえば二次創作活動」が定着していますが、始まりは純粋な「創作活動」だったのですね。

 

コミックマーケットの登場

自費出版」という形で発表の場をなんとか手に入れていた作家たち。しかしながら、多くの人に配布する場はほとんどなく、まさしく製作者の仲間内のみでしか流通していませんでした。

ところが、昭和50年(1975年)のことです。

第一回コミックマーケットが開催されたのです。これにより、同人誌界の状況が急変します。

 同じジャンルのファンとの交流が一気に広がっただけでなく、それまで「制作者=読者」だったのが、「制作者」と「読者」に明確に別れたのです。

読者が生まれたことにより、需要が生まれました。この需要が市場を広げ、今日の大型イベントやオンリーイベントなどに至ります。

 

 今では自分の作品の発表の場がたくさんあります。イベントだけでなく、ネットやSNSなどを使えば誰でも手軽に、世界中に発信することができます。また、読者にとっても、欲しい本を手に入れる手段が幾通りもあるなど、ありがたい時代となりました。

先人たちに感謝しつつ、この貴重な発表の場を守っていきましょう。

 

 

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